こんにちは、Akabeko3(赤ベコ3)です。
今回は『LGBTQ+(エル/ジー/ビー/ティー/キュー/プラス)』の解説しちゃいますよー
「おぃおぃ当事者でもないお前に解説ができるのか?」と思ったあなた、安心してください。当事者の友人に監修してもらってOKが出た(怒られてないだけ?)ので投稿しているぞ♪
(社会的に見たら僕も当事者ですけどね♪)
LGBTって、テレビでもネットでも最近よく聞く言葉ですよね。「あぁー知ってる知ってる」という方も現在は多いと思いますが、最近では「LGBTQ」「LGBTQ+」「LGBTQs」「LGBTQIA+」といろいろな言葉が出てきて、もうわけワカメわからなくなってる人もいるのでは?
当事者ではない僕も、はじめは「???」状態だったので、最初はそんなもんですよね。まあ知っちゃうと難しくないので、図解入りでわかりやすく解説していきたいと思います。
ぜひ最後までよろしくお付き合いくださいませ。
LGBTQ+とは
LGBTQ+(エル・ジー・ビー・ティー・キュー・プラス)とは
性的少数者を表す言葉のうちの一つです。
性的少数者を「セクシュアル マイノリティ(sexual minority)」と言い「セクマイ」と略されていたりもします。
まずはLGBTの言葉の解説
ここではL・G・B・T(エル・ジー・ビー・ティー)の言葉の解説をします。
※「Q(キュー)」と「+(プラス)」については後で解説しますね。
レズビアン [Lesbian] | 女性の同性愛者 [性的指向] |
ゲイ [Gay] | 男性の同性愛者 [性的指向] |
バイセクシュアル [Bisexual] ※1 | 好きになる性が 男性・女性の両方 [性的指向] |
バイセクシュアル [Bisexual] ※1 | 好きになる性が 男性・女性の両方 [性的指向] |
トランスジェンダー [Transgender] | 体の性と心の性が 一致していない [性自認] |
これらの頭文字をとって「LGBT(エル・ジー・ビー・ティー)」となっています。言葉の認知度は高いので、かなりの方が知っているかと思います。
ちなみに「体の性と心の性が一致していない人」のことを『トランスジェンダー』と言いますが、
「体の性と心の性が一致している人」を『シスジェンダー(Cisgender)』と言います。
また、「好きな性が異性に向くこと(異性が好きな人)」を『ヘテロセクシュアル』と言います。
シスジェンダー [Cisgender] | 体の性と心の性が 一致している [性自認] |
ヘテロセクシュアル [heterosexual] | 好きになる性が異性 [性的指向] |
僕(赤ベコ3)は、体の性・男性、性自認・男性、好きな性・異性(女性)なので
シスジェンダー男性ヘテロセクシュアル(ストレート男性)にあたります。
セクシュアルマイノリティ(セクマイ)ってなんだ?
マジョリティー(majority)とマイノリティー(minority)聞いたことありますよね?
マジョリティー(多数派)
⇕
マイノリティー(少数派)
マジョリティーとマイノリティーは対義語です。マジョリティーがいるからマイノリティーがいます。
わかりやすい例をあげると「右利き⇔左利き」ですね。日本では約1割の人が左利きと言われていますから、右利きが「マジョリティー」で左利きが「マイノリティー」です。いらない情報ですが赤ベコ3は左利きです♫
セクシュアルマジョリティ
「体の性と心の性が一致していて、恋愛・性愛の対象が異性に向くことに、何の違和感もなく、何の疑問も生じなかった人」
シスジェンダー・ヘテロセクシュアル
⇩
セクシュアルマジョリティ
(性的多数者)
セクシュアルマイノリティ
上記(セクシュアルマジョリティ)に該当しない人全て
シスジェンダー・ヘテロセクシュアル
以外の人すべて
⇩
セクシュアルマイノリティ
(性的少数者)
2018年の電通さんの調査で「セクシュアルマイノリティ(LGBTQ+)に該当する」と答えた人が8.9%というデータが出ています。
電通ダイバーシティ・ラボが「LGBT調査2018」を実施 https://www.dentsu.co.jp/news/release/2019/0110-009728.html
電通「LGBTQ+調査2020」を実施 https://www.dentsu.co.jp/news/release/2021/0408-010364.html
じゃあ「Q」「+」ってなんだ?という説明の前にもう一つ
人の性「セクシュアリティ / sexuality」ってなに?
「ん? 性(別)なんて男性と女性2つしかないじゃん」と思った方もいますよね。間違ってないんですよ、間違っては・・・ただ正解でもないのです。
セクシュアリティ(sexuality)にはこれと言った定義はありません。
一言では表せないのです。
しいて言うなら、「人(間)の性」というか、人それぞれが持っている(感じている)「自分の性のスタイル」「自分らしい性のあり方」と言ったところでしょうか。
人の性(セクシュアリティ)には4つの考え方(構成要素)があります。
- 体の性(生物学上の性別)
- 性自認(心の性・自分が感じている性)
- 性的指向(好きになる性)
- 性表現(自分をどの性で表現したいか)
この4つが合わさり初めて「その人個人の性(セクシュアリティ)」になります。
性(別)が「男性」と「女性」しかないと思っている方は、「体の性(生物学上の性)」や「戸籍上の性別」の事だけを言っていると思います。それ、違いますよ。
(生物学上の性別も、正確には男性・女性だけの分類だけではないです)
◆↓↓↓もっと詳しく↓↓↓◆
別記事:セクシュアリティとは
別記事:セクシュアリティの構成要素【生物学的性】
別記事:セクシュアリティの構成要素【性自認】
別記事:セクシュアリティの構成要素【性的指向】
別記事:セクシュアリティの構成要素【性表現】【ジェンダー役割】
では、「セクシュアリティ」が何かわかったところで、LGBTQ+の「Q」と「+」の説明しますね。
Q(キュー)と +(プラス)ってなんだ?
「LGBTとはセクシュアルマイノリティを表す言葉のうちの一つ」と最初に言いましたが、「LGBT」表記だけでは「L・G・B・T」以外の『様々なセクシュアリティ』の人たちが隠れがちになってしまい、
セクシュアルマイノリティは
「LGBTという言葉だけじゃ表せないよね」
ということで、『様々なセクシュアル』の人たちを可視化するため、「クエスチョニング」「クィア」の『Q』と「そのほかの様々なセクシュアリティの人たち」を表す『+(プラス)』が追加されました。
LGBTQ+の「Q」ってなに?其の① クエスチョニングの解説
性自認・性的指向・性表現が、
- わからない。
- 決まっていない。
- 決められない。
- 探している。
- 悩んでいる。
又は、性自認・性的指向・性表現を、
- あえて決めていない。
- わからないままの方がいい。
上記の人たちのことを、「クエスチョニング(Questioning)」といいます。
自分のセクシュアリティを「○○です」と「言い切れない人・言い切らない人」が「クエスチョニング」の人と思ってもらってもいいかもしれません。
「クエスチョニング」はセクシュアリティに関してかなり広義的に使われる概念・呼称です。
LGBTQ+の「Q」ってなに?其の② クィアの解説
クィア(Queer)は、辞書で調べると
【形容詞】「変な」「不思議な」「奇妙な」「変わりもの」的な意味合いと、
【名詞】(蔑称・差別的に)「変態的な」→男性の同性愛(ゲイ)
と出てきます。まあ調べる辞書によっても多少違うと思うのですが、言葉の意味的にはこんな感じ。
あんまりいいイメージの言葉じゃないように見えますね。というより、スラングでバリバリの差別用語ですね^^;
しかし先人はすごいです。差別的だった言葉『クィア(Queer)』を逆説的に捉え、「我々は変わり者だ!」と『誇りを持って(胸を張って)』、セクシュアルマイノリティ全体を包括・肯定する用語・概念として書き換えてしまうのですから。
今の日本でいう、農業に誇りをもってやっている方々が、あえて「百姓」と自称するのに似てる気がします。(例えあってるかな?)
個人的解釈としては「クィア(Queer)」には2つの意味があると考えます。
- セクシュアルマイノリティ全体の『あらゆる性を限定しない(枠にとらわれない)』『あらゆる性を肯定する』概念としてのクィア(Queer)
※「LGBTQ+」とほぼ同義語としての「セクシュアルマイノリティ全体」を表す概念 - カテゴリー(分類)としてのクィア(Queer)
※ ノンバイナリー(Non-binary)とほぼ同じ意味での「どちらにも属さない」「性の枠にとらわれない」と言うカテゴリーとしてのとらえ方
クィアについては「概念としてとらえている方」もいますし、「自分のセクシュアリティはクィア」と(カテゴリーとして)名乗る方もいます。
クィアについてはいろいろな解釈があって、正直赤ベコ3も理解が追い付いていません。
m(_ _)m
① 概念としてのクィア(Queer)
「クイア」を概念としてとらえると「LGBTQ+」とほぼ同じ意味で、「クィア」もセクシュアルマイノリティを表す言葉の一つとして捉えることができます。
概念としてのクィア |
---|
LGBTQ+ ≒ クィア(Queer) |
『性は男性と女性2つだけじゃないよ、体の性も、心の性も、好きになる性も、表現する性も、みんなちがっていいんだよ、みんな普通なんだよ、みんな自分なんだよ、みんな人間なんだよ』って言っているのが概念的に見た「クィア」なのかも?と、ぼんやりですが考えている自分がいます。
(個牛の感想です)
② カテゴリーとしてのクィア(Queer)
概念としての「LGBT」はセクシュアルマイノリティ全体を意味するものですが、カテゴリー表記として見た場合、「L・G・B・T」はレズビアン・ゲイ・バイ・トランスジェンダーを示すものです。
かつては「L・G・B・T」以外のセクシュアリティは分類されておらず、それ以外のセクシュアリティを示すカテゴリーとして「どちらにも属さない」「枠にとらわれない」意味のノンバイナリーが分類され、同じ意味でクィアもカテゴリーとして認識される場合があります。
カテゴリーとしてのクィア |
---|
クィア(Queer)≒ ノンバイナリー(Non-binary) |
ノンバイナリー(Non-binary)とXジェンダーの解説
LGBTQ+で表記がないセクシュアリティに、
- ノンバイナリー(Non-binary)
- X(エックス)ジェンダー(X gender)
があります。「ノンバイナリー」は「カテゴリーとしてのクィア」とほぼ同じセクシュアリティの一つなので、クィア(Queer)の「Q」に含まれます。
「Xジェンダー」は日本発祥の日本独自の表記で、ノンバイナリーに近いカテゴリーではありますが、「男性」「女性」の定義が発生しているので、正確に言うとカテゴリー的にはクィア(≒ノンバイナリー)の「Q」には含まれません。どちらかと言うと「+」に含まれるのではないかと考えます。
・ノンバイナリー(Non-binary)とは
ノンバイナリーは性自認・性表現において、「男性、女性どちらにも属さない(どちらにも該当しない)セクシュアリティ」、「(性の)枠にとらわれないセクシュアリティ」です。
ノンバイナリー (non-binary) クィア (Queer) ※1 | 男性でも女性でもない(無性) どちらにも属さない 枠にとらわれない [性自認] [性表現] |
・Xジェンダーとは
Xジェンダーは一種のトランスジェンダーですが、体の性が「男性」「女性」「DSD」問わず、性自認において、「両性」「中性」「不定性」「無性」といったセクシュアリティです。
Xジェンダー (Xgender) ※1 | 性自認(心の性)が 男性でも女性でもある(両性) 男性と女性の中間(中性) 男性の時も女性の時もある(不定性) 男性でも女性でもない(無性) [性自認] |
LGBTQ+の「+」ってなに?+(プラス)の解説
「セクシュアリティはグラデーション」
セクシュアリティは「これがこうだから、こう」みたいな明確な枠組み・答えは無く、人によってそれぞれ違いがあります。多種で多様で多彩なんですね。
「そもそもまだ分類できてない・されていない」セクシュアリティも存在するわけで・・・
それを一つ一つ言葉で表そうとしたら(カテゴライズしようとしたら)辞書より厚くなっちゃうかも
LGBTQ+の「+」は、
- これから(カテゴライズされて)増えるかもしれないどんなセクシュアリティも認めていこう。
- どんなセクシュアリティも取り残さない。
と言うポジティブな意味で(分類されていない)すべてのセクシュアリティを意味する『+(プラス)』が付いたのです。
まとめ
ここだけの話、最近まで赤ベコ3は「セクシュアルマイノリティはLGBT表記じゃ無理あんじゃね」と思ってました。
しかーし、それは赤ベコ3の理解の浅さで、「LBGT」は「セクシュアルマイノリティ全体が含まれる概念」と言うことを知らなかっただけなのです…わたしバカよねぇ(今は学習しました)
だから、概念として「LGBTQ+=LGBT」なの。
でも僕みたいにLGBTの文字だけとらえて「全体捉えてねぇじゃん」って勘違いするする人も多いので、「Q」と「+」が付いたのもあるらしい。
(諸説あります)
『LGBTQ+』はセクシュアルマイノリティ全体を表す表記のうちの一つです。最近「LGBTQ+」と言う「Q+」表記が増えた理由は分かって頂けたでしょうか。
ちなみに『LGBTQs』と言う表記も「s」は何かの頭文字とかではなく、「+」と同じ意味です。
なので『LGBTQ+』=『LGBTQs』の解釈でOKっす。
表記の問題なので、「LGBT」「LGBT+」「LGBTQ+」「LGBTQs」どれを使っても概念としては同じ意味です。補足の意味で「Q+」「Qs」が付いたと思ってもらって大丈夫かも
あっ!「LGBTQIA+」については別記事で後日解説します。ちなみに「Q」と「+」は同じなので「I」と「A」の解説になると思います。
最後に
個人的には(勘違いがあったとはいえ)「LGBTQ+」と言う表記を知って『おぉーこれですよ、これ!!!』と言う感じで、微妙にあった違和感が完全になくなりましたで候!
なので、赤ベコ3は『LGBTQ+』表記を好んで使います。
※勝手なイメージですが「+」が個人的に好きなんです♪
ホントにホントは「セクシュアルマジョリティ・マイノリティ」とか「LGBTQ+」と言うカテゴライズもあまり好きではないのです。無くなればいいなと思っているのです。
ですが、本当の意味での共生が実現するまでは「LGBTQ+」は必要な表記なのです。
このお話はまた別な所で…
伝わったかな?伝わっていたら嬉しい♪
伝わってなかったらもう少し頑張る(ノ_-。)
みんなでみんなが笑顔になれる社会を作りましょ♪
長文な上、乱筆乱文ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございます。
みんな愛してるぜ💖👍
Akabeko3
追伸
- 「説明が間違ってるよー」
- 「ここもうちょっと説明が足りない」
- 「誤認あるよー」
- 「解釈が違っている」等
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